ケイバダイスキ

だし抜けに申し訳ないが、競馬が好きだ。なぜ好きなのかは分からんけどケイバが好きだ。

学生時代、君らは友達と何の話をしてただろうか。恋の話だろうか?好きなスポーツの話だろうか?私はパチンコや麻雀、もちろんケイバの話をしていたよ...だけしていたよ。

最近は酒を飲んでいると、次第に脳と身体が揺れてくる。目の前にいる元々パッとしない女もかわいく見えてくる。ゆらゆらと揺れるワイン表面のさざなみと自分との境界線がなくなってくる。良い映画を見た後に今が現実か夢なのかが分からなくなってくるあの感じだ。

悪い過去の記憶や日々の現実が私にしがみついて頭を締め付けるから、それを避けようと私は酒を飲み続ける。ブラックアウト。目覚めるとまたしょうもない1日の始まりだ。シャワーを浴びながら涙を流している。そんな日々の繰り返しだ。

学生の頃、飲み会ではまったく飲まずにタバコばかり吸っていた。酒なんてまずいし、酔ったところで何も変わりゃあしねえと思ってた。就職して15年位たった頃からようやく人生を悟りだし「飲まなきゃやってられねえ」と毎日飲むようになった。

ギャンブル中毒や仕事の壁、自分の器の小ささ、先の無さに絶望し、酒量はどんどん増え、体重も15キロ以上増えた。

このままではいかんのである。さすがに、40を過ぎて(結構過ぎた)このままではだめなのである。誕生日も過ぎたし、年末も近づき、来年こそはちっとはどうにかすべと考える度に絶望する今日この頃なのである。